アコヤの生い立ち

アセチル化木材の研究は古く、アセチル化の特性の発見は19世紀末までさかのぼり、セルロースのアセチル化は20世紀初頭に、木材のアセチル化も1946年にはすでに実現されました。以来、アセチル化木材の耐腐朽菌性能や寸法安定性能などの特性は、世界各地の数多くの研究機関で、数十年に及ぶ検証研究により実証されています。しかし、アセチル化木材は、生産コストが非常に高く、アクシステクノロジーズの独自の生産工程による大幅なコストダウンが2007年に実現するまで、建築や家具向けにアセチル化木材を利用することはコスト的に困難でした。

アクシステクノロジーズのアセチル化木材「アコヤ」の生産工場があるオランダは、国土面積の4分の1が海抜以下で水路網が多岐に発達し、おのずと防腐処理木材が多用されました。人体に直接影響がないとされる防腐剤も、長年使用されると、地中や水中の微生物の生態系に蓄積され、将来への悪影響も懸念されます。

環境問題への関心が深まる1990年代には、銅などの金属を含む薬剤を注入した防腐処理木材に代わる、環境と人に優しく水質を害さない防腐木材の研究開発が急務とされ、オランダSHR森林総合研究所を中心に、高熱乾燥木材の実用化と共にアセチル化木材の量産化実現へ向けての研究開発が発展したことが、アクシステクノロジーズのアコヤ生産工場がオランダで誕生した所以です。

アセチル化木材の量産に世界で唯一成功しているアクシステクノロジーズは、オランダの工場からアセチル化木材「アコヤ」を世界に向けて広めています。

屋外での優れた耐久性能
高い防蟻性能
高い寸法安定性能
材の芯まで均一な性質
様々な形状に加工可能
メンテナンス軽減
森林管理された植林木
開示検証の環境性能
使用後のリサイクル

アセチル化とは

食酢の成分でもある酢酸の一種「無水酢酸」を高温で木材と反応させ、木材組織の細胞壁内の“水酸基”を“アセチル基”に置き換える処理のことです。アセチル化処理をされた木材は、木材細胞壁の疎水性を極めて高くし、腐朽菌の酵素分解能力を抑制させることで、木材の耐腐朽性能を飛躍的に高め、高耐久性を得ると同時に木材の含水率の変動を抑え、木材に優れた寸法安定性能を与えています。

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